皆さん、こんにちは。

今月からは、いつもの安高さんが産休に入ったので、変わりに石井が担当させて頂きます。

まだ、不慣れな部分や誤字、脱字などや表現も微妙だと思いますが暖かく見守っていただけると嬉しいです。

では、本題。今回紹介する車はこちら!

F10 M5 直噴V8ツインターボ!!

最高出力560馬力を誇るハイパワーエンジン搭載のお車です!

エンジンチェックランプが点灯してしまい。

エンジンの調子が悪いとの事でご入庫頂きました。

何はともあれ、まずはテスターを繋いで故障メモリーをチェックしてみます。

エンジンのユニットに複数の故障メモリーが記録されています。

どうやら1番シリンダーでミスファイアが起きてしまっているようです。

テスターのサービス機能を使って1気筒ずつ点検してみると、やはり1番シリンダーがミスファイアを起こしています。

この手の定番はなんと言ってもイグニッションコイル!

そしてスパークプラグも消耗品の為、距離によっては原因の可能性があります。

早速、取り外して見てみましょう。

まずはエアクリーナーボックスとインテークベローズホースを外します。

そして、ここからが本番!なんとこのエンジン。スパークプラグを確認するだけでも結構大掛かりにばらさないと点検できないんです。エンジンの真上に乗っかっているDME(エンジンコンピューター)も外してずらしておきましょう。

6気筒モデルと違い時間は掛かりましたが、コイルとプラグを点検してみます。

異常は、、、ないですね。実は薄々感じていたんですよね。コイルとプラグは問題無いんじゃないかと・・・エンジンの振れ具合や、故障メモリーに混合気制御の異常が載っていたので、燃料かなぁ。などと思いつつもエンジンの健康状態はいつの時代もスパークプラグから!きちんと焼けの状態を確認しておきます。

当然、ここまで来たら燃料関係を見ていきます。燃料が足らない、又は多すぎでミスファイアを起こしている可能性が濃厚になってきました。

そして今回一番の容疑者!

こちらも年式的に多い故障原因になりつつある直噴エンジン用のインジェクターです!!

燃焼室に直接燃料を噴射するというかなり過酷な環境下で仕事をしてくれているんですが、実はかなり精密でデリケートな部品でもあります。

そんな部品が煤が多く発生する燃焼室に直接、顔を出しているのですから当然汚れたり、詰まったりしやすいんです。

そして、インジェクターは高額な部品。なので気軽に交換して点検ってわけにはいきません、まずはインジェクターを特殊溶剤に漬け置き洗浄し様子を見ます。(結構漬け置きには時間をかけます。先が目視で確認できる程大きくないのでここは入念に!)

これで結構エンジン不調が直ったりするのですが、症状が変わらない場合は、いよいよインジェクター本体の交換が必要になってきます。

とりあえず。洗浄したインジェクターを取り付けて、エンジンがかけられるところまで組み上げました。

そしてエンジンスタート!インジェクター洗浄の結果は如何に???

(^O^)/ 無事直りましたー!!

これで560馬力のモンスターマシーン復活ですね(笑)

いやー、インジェクター交換まで行かなくてほんと良かったです。

 

最近は、円安傾向が続いているので「部品代」が高くなりましたから、高額部品を交換となると、維持が難しくなってしまいますからね。今回は、一発で決まって本当に良かった。この後、試運転を行い、お客様へご納車です。

 

今回は、洗浄のみの作業でしたので、お客さまには、しばらく様子を見ていただく事にしました。また、なるべく近いうちに高速走行を1時間程度行って頂くと、より今回の洗浄作業の効果が出る事もお伝えし、作業終了です。

それでは、皆さん、またこのコーナーでいつかお会いしましょう。

 

サービス部 石井